今更アルスマグナの「鏡の中のAuftact」観ました
今更観たので感想と、ほぼ考察みたいなものを。
まだ他の舞台を見ていないので見当違いのこと言ってるかも。その際はお許しください。
全編通して、色んな奏くんの表情が見られたことがとても良かったなぁと思った。
いつもの澄ました表情が悔しげに歪んだりとか、辛そうに陰ったりとか、悲しげな色を隠そうともしなかったりして。
そういうのを見て「あぁ奏くんも人間なんだ。高校生なんだ。」と思った。
普段大人っぽくても、やっぱり中身は未熟な17歳なんだよね。
高校生とはいえまだ子供であり、その無力さも相まって奏くんは悩むんだろうなぁと。
16、17歳くらいってそういうので悩む年頃なんだよねー。自分一人でなんでも出来るような気がするけど、実際は何かの助けがなければ何も出来ない。まさに青年と少年の狭間で揺れる男の子って感じがして萌えた。
自分の運命からは逃げられなくて、でもダンスを続けたくて、っていうその狭間で揺れる奏くん。
ダンスに関する諸々が「高校での思い出づくり」っていうのを心のどこかで奏くんはわかってて。
でも、それでも諦めきれないのが奏くんにとってアルスマグナだったんだろうな、っていうのが最高に萌えるので好きです。
クールな子が実は一番熱いとかすごく好きだよ。
で、この公演では「ブルーローズ」が取り上げられてる。
というかそれが主題なんだよね。
ブルーローズは「不可能」という花言葉だった。自然界では絶対に出来ることのない花だから、「不可能」。
前半ではそれを踏まえて、背負ってるものからは逃げることはできず、いつか来る終わり(=兄の言ってたアルスマグナをやめること)を無くすことはできないということ、つまり「不可能」ということを示してる。
後半になってそれを踏まえて、奇跡はきっと起きる、夢は叶う、っていうリードになってる。
というか、奏くんはそれを望んで、青いバラができた時のように、ブルーローズをダンスナンバーとして生まれ変わらせたのかなと思った。アキラが踊りたいって言ってたから、と嬉しそうに話す奏くんにその片鱗を見たというか。
そういう花言葉になぞらえた展開が面白いなと思った。
アルスなら奇跡を起こせる、 って奏くんは思ってたんだろうねー。
自分の運命すら覆せると信じてやまない。青い考えだなぁ。もちろん良い意味で。
夢はきっと叶う、アルスマグナの泉奏として、自分の勘違いじゃなくて、アルスのみんなが認めてくれて、願いは叶う。奇跡は起きる。なんて思ってるんだろうね。
そういうのを感じて、思って、ずっと取れなかった眼鏡をメンバーの前で外して、笑顔でダンスすんの本当にいいというか、素敵だよなぁと感じた。
ほんと、ブルーローズって単語をよく出してきたよ。
というか青は奏くんのイメージカラーだし、そもそもバラの元々の花言葉が「愛」「美」とかもう、なんか、やってくれたな!!としか言えないです。
しっかり練られてるのを垣間見て嬉しくなるよ。すごいよアルス。そういうところが好きだよ。
なんだろうな、うたかたの時ほどさまざまは美しくて、綺麗に映えるんだよね。一瞬の煌めきだからこそ美しい、というか。
ブルーローズとは「不可能」……けれどそれが人の手によって作られたときのように、いつか夢は叶う。奇跡は起きる。
けれど、花は花である以上、いつか枯れる。ということは、夢は終わる、奇跡も終わる。
どう終わるかはわからないけど、終わりは来るものだからね。
夢が叶って、その後は?奇跡が起こって、その後は?終わりが来るのであればどういう終わりなんだろう、っていうのを想像させる余地があるからこそ、この一瞬の、皆が一つになることの意味を際立たせてる、と思う。
そういうの含めてブルーローズを奏くんが作ったっていうなら、本当に感服というか。よく練られてて本当にすごいよ。
あと今、一番奏くんに言いたいのは「口で手袋を外すのは本当におやめください……」ですな。
オタクはそういうの好きだから……3桁はリピートするから……( ˘ω˘ )と思いながら視聴を終えました。
アルスマグナすげぇや。好きだわ。